世界なんでも絶景メモ - anything memo of superb view of the world.

世界の自然や人工物も含めた絶景をメモとしてまとめています。

琵琶湖より大きい純白の砂丘、ホワイトサンズ国定記念物。

アメリカの南西部には琵琶湖より一回り大きい広さ約700Km2にもわたる純白の砂漠があります。この大砂丘地帯の約4割は、ホワイトサンズ国定記念物(White Sands National Monument)として、公園に指定されていますが、残りの6割は軍の施設となっています。なお、ここホワイトサンズ世界遺産ではありません。

ウユニ塩湖の砂丘版とも言える、銀世界が広がるホワイトサンズの正体は、ギブスなどの素材として使われる石膏の結晶です。通常、水溶性である石膏は川に流れてしまいますが、ここでは盆地となる南西部のルセロ湖(Lake Lucero)に流れ込み、雨水として石膏がたまるほかは、そのまま乾いた大地として地表に残ります。

White Sands National Monument Panorama

White Sands National Monument

とにかく白い砂漠がフィーチャーされますが、その美しさは夕景にもあるようです。夕日が純白の砂丘を染めていき、360度全部がピンク色に染まる絶景は圧巻です。

White Sands At Sunset

ホワイトサンズは動いている

恒に南西からの風が吹いているため、砂は北東に流されています。動きの激しい所では、年に10m近く北東に向かって動き続けています。

楽しみ方

  • トレッキング、キャンプ、ソリ
    ホワイトサンズには、初心者用から難易度の高いものまで5本のトレッキングルートがあります。ルートと言っても目印のポールがあるだけで、ひたすらただの砂漠です。ビジターセンターがありますので、コースの状況などが確認できるほか、キャンプの登録(要登録)や、ソリの販売(貸し出しでなく)もしていますので、まずは立ち寄ることが必要です。 

ビジターセンター

以下は公式サイトです。夏は華氏100度(100 degrees Fahrenheit.)37.8度(摂氏)を超えると書いてあります。

White Sands Visitor Center

場所

アメリカ大陸の南西部にあって、メキシコの国境近いエルパソ(City of El Paso)からも110Km程度の距離であることがわかります。

衛星写真でみると、ホワイトサンズが真っ白であることがよくわかります。

アクセス(行き方)

日本からホワイトサンズ近くの空港までの直行便はありませんので、アメリカの都市を経由して、アルバカーキ空港(Albuquerque International Sunport)かエルパソ空港(El Paso International Airport)へ向かうのが一般的です。およそどちらも13時間半ほどかかります。ホワイトサンズまでは、アルバカーキからだと5時間ほど、エルパソからだと1時間40分ほどで到着します。

ツアー

参考サイト

以下体験記です、どちらも参考になります。

TV

何気に少ないホワイトサンズ特集。やはり世界遺産ではないためでしょうか。

 

 

危険なプールで有名。雷鳴のする水煙、ヴィクトリアの滝。

アフリカ大陸のジンバブエザンビアにまたがるヴィクトリアの滝(Victoria Falls)は、世界で最も有名な3つの滝、世界三大瀑布の一つです。ほかの2つは、南アメリカ大陸のアルゼンチンとブラジルにまたがるイグアスの滝(Iguazu Falls)、北アメリカ大陸アメリカ合衆国とカナダにまたがるナイアガラの滝(Niagara Falls)です。

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出典:Download this awesome wallpaper - Wallpaper Cave

ジンバブエにおいては「ヴィクトリアフォールズ」とう名前ですが、ザンビアにおいては、「雷鳴のする水煙」という意味で「モーシ・オワ・トゥーニャ(Mosi-oa-Tunya、)」という名前がついています。自然遺産として、両方の名前で1989年に世界遺産に登録されています。

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出典:Download this awesome wallpaper - Wallpaper Cave

「雷鳴のする水煙」のごとく、雨季になると水煙が800~1000mほどに、落下する膨大な水は、時速150kmにもなります。そのため、滝壺付近では風速20mもの風が吹いています。

また「ルナレインボー(luna rainbow)」と呼ばれる、月一の満月の夜に、ビクトリアフォールズが月光に浮かび上がる幻想的な光景を見ることができることでも有名です。

Devil's Pool(デビルズプール)

このヴィクトリアの滝には、他の三大瀑布にはない大きな特徴があります。それはデビルズプールとよばれる大変危険なプールがあることです。

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出典:Victoria Falls Devils Pool

この動画を見てください。何気なく飛び込んでいますが、相当怖いと思います。

You can find guides who will take you on the Zambian side, at the entrance to the Falls. All you need is your costume and your camera.

ジンバブエ側の滝の入り口にいるガイドに頼めば連れていってくれます。水着とカメラを忘れずに。」と、いうことだそうです。

場所

サンビアとジンバブエの国境にありますが、地図をみると、ナミビアボツワナからも近いことがわかります。

アクセス(行き方)

日本からの直行便はありませんので、南アフリカ共和国ヨハネスブルグJohannesburg)などを経由して、ジンバブエビクトリア・フォールズ空港へ向かうのが一般的です。所要時間はおよそ24時間にもなりますが、空港まで到着すれば、車で30分程度でヴィクトリアの滝に行くことができます。

ツアー

参考サイト

TV

テレビ番組では絶景や世界遺産ということで、かなりの登場回数です。

 

動画

おなじみのドローン動画。素人が飛ばしているリアル感が、いいですね。

 

間違いやすいピンク色の湖、ラックローズとは違うオーストラリアのヒリアー湖。

ピンク色の湖で有名な、セネガル(Senegal)のラックローズ(lac rose)を調べていた時に沸いた疑問。とてもきれいなピンク色の湖の写真がたくさん見つかるのですが、明らかにラックローズでない湖をラックローズと言っていることに。つまりこの湖のことです。

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出典:Hillier Lake Australia HD Wallpaper | Wallsev.com - Download Free HD Wallpapers

最初は、この湖がラックローズかと思いました。しかし、いろいろ調べているうちに判明。下の衛星地図を見ると分かりますが、ここは西オーストラリア(Australia)南西のミドル島(Middle Island)にある湖、ヒリアー湖(Lake Hillier)ということが分かりました。

ヒリアー湖とラックローズの違いと見分け方

ちなみに、下の衛星写真は、ラックローズ。明らかに湖の形が違いますね。

楕円に近く、海岸線に近い部分が少しくぼんでいるのがヒリアー湖。そして島なので海岸線に囲まれています。

近くの海岸線が直線で、湖の東部分が鋭角、そして近くに海岸線が一つなのは、ラックローズ。

外観から見分け方はわかりました。そもそも一般人はヒリアー湖への立ち入りが禁止ですので、観光客が泳ぐなど浮かんでいる写真があったらヒリアー湖ではなさそうです。

同じヒリアー湖でも?

しかし幾つかのヒリアー湖の写真をよく見ると、さらに疑問点があります。ヒリアー湖は、くぼみが西側にあり、そして小さい三角形の半島があります。では、下2つを比べてみます。

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出典:Hillier Lake Australia HD Wallpaper | Wallsev.com - Download Free HD Wallpapers

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出典:Lake Hillier Australia Pink Lake Wallpapers | WallpapersCharlie

くぼみと半島の位置が違いますね。どちらが本当でしょうか。先ほどの衛星写真からすると、下が本当ですね。

ラックローズといってヒリアー湖だったり、ヒリアー湖でも写真が左右反転になっていたり、ネットの情報はすぐには鵜呑みにせず、複数の情報源からよく調べることが重要かもしれません。よく真ピンクの湖に船が二隻浮かんでいる有名な写真がありますが、実際どちらの湖かは判断が難しいです。個人的にはローズ色はラックローズで、ピンクはヒリアー湖のような気がします。では下のサイトはどうなんでしょう?

さらにもう一つのピンクの湖

そして、混乱を招くもう一つのピンクの湖。その名もずばり、ピンクレイク(Pink Lake)です。エスペランス(Esperance)の近くにありますので、間違わないようにしたいです。

ヒリアー湖の発見

Australia(オーストラリア)という名前を付けるよう勧めたことで有名で、史上最も優れた航海者の一人、イギリスの航海者、マシュー・フリンダーズ(Matthew Flinders)は、周辺の海を見渡すためにミドル島のフリンダーズ・ピーク(Flinders Peak)まで登ったときにこの珍しい湖を偶然発見したと、1802年の航海日誌に記述が残っています。

ヒリアー湖の場所

さて、いつもの場所説明です。ヒリアー湖は、西オーストラリア(Western Australia)にあるエスペランス沖(Esperance)のルシェルシュ群島(Recherche Archipelago)の中で、一番大きなミドル島(Middle Island)にあります。水深は浅く、湖の幅はおよそ600mとなります。

パースから東方向にあるエスペランスまでは600Km、さらにそこから150Kmほど東にミドル島はあります。

行き方(アクセス)

日本から西オーストラリア州のパース(Perth)までは、成田から直行便があります。カンタス航空(Qantas Airways Limited)と、シンガポール航空(Singapore Airlines)です。シンガポール経由は、大阪、名古屋、福岡発のパース行きの便を毎日運行しています。

パースからヒリアー湖がある西オーストラリア州の南岸のミドル島までは720kmありますので、パースから車で8時間、飛行機ではエスペランス空港まで2時間ほどかかります。また、ヘリコプターで上空を飛ぶか、ボートをチャーターして行く方法もあります。ヘリコプターですと往復80分間で、料金は800ドル程度とのことです。

なおミドル島には、観光用のロータリー展望台(Rotary Lookout)がありますので、エスぺランス湾(Esperance Bay)とあわせて、絶景が見れるポイントです。

ツアー

TV

TV番組では、絶景ということで何度も登場しているのですが、きちんとアーカイブして残っているサイトは少ないようです。

動画

今回はドローンではなく、ウィングスーツによって飛び降りる動画です。ある意味究極の空撮ですね。